ドアクローザー調整方法ADJUSTMENT

ドアの開閉になんとなく違和感がある。

それはドアクローザーの
調整・交換が必要な合図かもしれません。

ドアの閉まるスピードが
異常に速くなったと思ったら
まずは以下の点を
チェックしましょう

1ドアクローザ本体の油漏れをチェックする

ドアクローザーは油圧でドアの閉まる速度を調整します。
油漏れが起きると速度調整不良になり、ドアが急激に閉まるようになります。

油漏れの発生元

  • 大半は本体の上下の主軸のどちらかから漏れ、ドアに伝わります。(上部はアームの結合部)
  • ドアクローザーは左右兼用のために上下に主軸があります。
    (本体中央下のキャップを外すと下部の主軸が見えます)

油漏れが確認されれば交換が必要です
(油が漏れだすと内部の油が無くなるまで流れ続けます)

2油漏れが確認されなければ
スピード調整します

速度調整弁の位置

ドアクローザーの本体側面にあります
(左右のどちらかになります)

  • 調整弁は機種により、1個~3個タイプまであります。
  • 調整弁の横の刻印は調整範囲を表示しています(1個タイプはありません)。
  • 調整範囲は下記のスピード調整の範囲をご参照ください。

速度調整弁の種類

  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • 専用スパナ(マンションBL型)

スピード調整の範囲

  • この位置から第一速度
  • この位置から第二速度
  • 第一速度は速度調整弁1で調整
  • 第二、第三速度は速度調整弁2及び3で調整

速度調整の方法

  • 調整弁を時計回りに回すと、閉じ速度は遅くなります。
  • 調整弁を反時計回りに回すと、閉じ速度は速くなります。
調整弁の締め付け具合

調整弁を緩めすぎると油漏れの原因になります。
調整弁を本体のツラ面以上に出してはいけません。

速度調整弁1個タイプ

閉じ際の調整が大変微妙で難しいです。
スピード不良は交換をお勧めいたします。

現行機種はすべて速度調整弁は2個以上です。

調整弁の位置

左右勝手により速度調整弁の位置は異なります。(写真は左勝手)

ラッチングアクション調整弁は第三速度の調整になります。

3取り付け方を修正する

ドアが閉まる10°くらい手前から、急激にドアが閉まるケース

急激に閉まるのは取り付け方のミスの場合もあります。

  • OK例
    OK例
    リンクがドアと平行
  • NG例
    NG例
    アームがドアと平行で、リンクが斜め
    ※スピード調整をしても「バタン」と閉まります。
間違った取り付けをしている場合は、以下の方法で修正してください修正方法
  1. 1リンクとアームの連結を外す。
  2. 2アームを手前に引いて、リンクがドアと平行になる長さに調整し、アームと連結する。

ドアの閉まるスピードが
異常に遅くなったと思ったら

遅くてもドアが閉まるのであれば、
一般的にはスピード調整で対処できます。

冬場は油の粘性が固くなりスピードが遅くなります。
平成10年前後から本体内部の油の粘性度が改良され、ドアクローザーのスピードの通年変化はなくなりました。

ドアがストップしなくなった
又はストップを解除する時「バチン」と強い音がする時は

ストップ位置の調整方法

リョービ取替用ドアクローザーのストップ装置の設定(動画の59秒~1分9秒)
動画の解説

リョービ取替用ドアクローザーの
ストップ装置の設定

  • 他社製も原理は同じで、ストップネジが下か上からの締め付けの違いです。
  • RYOBI製を含め締め付けはプラスドライバーより専用スパナで締め付けるのがベスト。

調整方法を試しても改善されない場合は、
機種の交換をおすすめします。

ドアクローザーの交換の合図
  • 1.ドアクローザーの本体から油が漏れてきた。
  • 2.速度調整をしても、数日後にドアの閉まるスピードが速くなる。
  • 3.ストップ位置の調整をしても、ストップしない。
  • 4.15年以上ご使用のドアクローザー。
  • 5.速度調整弁が1個のタイプ。

まずは交換できる機種があるかどうかを確認しましょう。